これで最後。




瞬一先輩が花火に火をつけた。




なんか…瞬一先輩って…






「瞬一先輩…花火するんですね」






「…うっせ…」




花火のイメージ全然ないけど、浴衣を着ているせいか、花火が似合う。





「瞬一先輩、意外に花火似合いますよ!」




花火を見ていた瞬一先輩の顔が、あたしの方を向いた。




「…意外って…お前覚えてろ」



へっ!?


あたしなんか悪いこと言ったっけ!?


このセリフは涼助先輩には聞こえなかったみたい。




あれ…?



「瞬一先輩…照れてます…か?」