「…なんでもないです!さ!楽しみましょう!」 「ははっ!そうだね」 花火だけでほんのり見えた涼助先輩の笑顔はとてもカッコよかった。 「さて、あと3本かな?」 気づけば残りは3本だった。 「あ、瞬一」 瞬一先輩? 「お前騒ぎすぎ」 あたしを見ながら言う瞬一先輩。 この一言であたしは現実に引き戻された。 「あと3本だよ。これ瞬一、これ真夏ちゃんね!」 涼助先輩に手渡された花火。