「いやぁぁぁ!」


 起き上がり、まだドキドキする胸を押さえた。

 翔吾が消えてしまう夢を見た。

 窓の外は低い雲が垂れ込み、今にも泣き出しそうなお天気だった。
 
薄暗い部屋の中で、現実との区別がつかない。