でも……今夜は……嫌だった……。

 優作の事が嫌いなんじゃない。

 ただ、今夜は翔吾の声が、消えなかった。

 それでも言い出せず、一緒にベッドに入る。

 アルコールの回ってる優作は、あたしを包むように抱きしめると、おでこにキスをして
 
 安心したかのようにすぐに規則正しい寝息をたてた。