『……ごめん……だめだ……これ以上お前の声聞いてたら逢いたくなる気持ち、抑えられなくなるから……切るな……』



 数ヶ月会話をしてきたけれど、こんなに切なげな翔吾は初めてだった。
 
翔吾の柔らかい部分に触れたようだった。

 酔ってると言えばそれまでだけど……。
 
時としてアルコールの力は、鎧を脱がせ、裸の心を見せる。

『あはは……駄目じゃん……俺……じゃな……』