バーチャルな翔吾だったのに、声を聞き、姿を見て尚且つ触れてしまった。

 抱き締められた感覚と香りが消えない。

 今頃は優作と、どんな会話をしているのだろう。

 後で優作は此処に来ると言ったけれど、あたしはどんな顔をして迎えたらいいの……。

 アルコールと極度の緊張で、いつの間にか眠っていた。