でも、あたしの方は……。

 彼の一声、一声が、確信へ導いた。間違いない、翔吾だ。

 居たたまれず早いスピードで、アルコールを体内に染み込ませた。

 数時間、男同士で盛り上がる。満面の笑みの二人。

「ああ。あたし酔っちゃったみたい」

 彼女が翔吾にしな垂れかかる。

「大丈夫か?悪いけど俺コイツ送ってくるから、待っててくれないか?まだ話そうぜ」

「ああ、いいよ。明日は休みだし、朝まで飲もうっ!」

 彼女の肩を抱いて翔吾は店から出て行った。