「逢いたかったよ」あたしは小さく呟いた。

 逢いたくて……逢いたくて……仕方なかった。

 今翔吾は、見えない画面の向こうじゃない。

 初めて恋をして、親の目を盗んで何時間も話す、そんな感覚に陥る。

 部屋の隅で、絶える事のない笑顔で話し続けた。