あたしと翔吾の事を知った時から、この日が来るのを予感して……。

 フワリと抱き締められる。

「わかったから、少しだけ……このままでいさせてくれ……」


 あたしの温もりを身体に染みこませる様に。


 二つの決断が終った……。