その視線のまま翔吾を探す。一番奥のテーブルに翔吾の後ろ姿を見つけた。

「こんばんは」

 声を掛けながら座る。


「こんばんは」

 飲みかけのグラスを空けた。

 恐いくらいに、張り詰めた空気が流れた。

 そして……。