頭の中でアルファのイメージを浮かべながら(アニメのキャラなんだけども)、あたしは本題に入る。
「アルファさん!ちょっとご相談なんだが!」
『はいはいなんでしょう?』
「今、あたしゲームオーバーとかになってないっすか!!!?」
『ゲームオーバー?』
スピーカーからカタカタとキーボードを叩くような音がする。
どうやら調べているみたいだ。
しばらくしてから、
『いやぁ…ゲームオーバーの知らせはないけどねぇ…どうかしたのかーい?』
それを聞いて一安心。
「ならよかったっすよー…んでも、カイト…あ、あたしの相手役の名前なんですがね?」
『知ってますよー。名前のセンス結構いいじゃないですかぁー♪』
「マジっすか!?…って、なんで知ってんすか?」
あたしは名前を決めたことを、誰にも教えていなかったはず。
だけどアルファさん、すでに知ってるようで。
『ありー?千早ちゃん、知らないのかーい?
カイトには、電波が走ってるんですよーん?』
………………………。
「で…んぱぁ?」
あたしは眉をひそめて聞き返した。