あたしはまたも起き上がった。

仰け反った瑞希に、あたしはズイッと顔を近づけ、


「何故に主(ぬし)はこんなところに居るんだい!!!?」

「え、だってここ俺のサボり場だもん」

「にゃんだって!!!?」




しっ信じられない…

あたし…









あたしだけの穴場だと思ってたのにぃ――ッッ!!!!


щ(°Д°щ)クワッ




「ちーちゃんちーちゃん」

「……む?」

「考えることまで、俺等は似てるってことさ」


ポンポンと肩を叩かれる。



…なるほど。


「そこまで似てるのか…あたしと主は…」

「ソーデスネ。」

「あ゛ぁー!!悔しいー!!あたしだけだと信じてたのにぃ――ッッ!!!!(号泣)」

「諦めたまえちーちゃん。俺もここを譲る気はないんでね?」

「……(ジト目)」

「……(明後日)」


↑の繰り返しを数分間続け、あたしと瑞希は同時にため息をついて寝転んだ。


草の青い匂いが鼻をつく。

空が青い。


……青い。


……そして眠い。


「…グー…スカー…」


隣から寝息が聞こえてきた。

どうやら瑞希さん、おやすみ三秒のようです。

あたしはそれを聞きながら、眠りについた。