過ぎていく春の日和。
もうすぐ梅雨。
そして夏。
時間が経つのはなんとまあ早いことか…。
しみじみ…。
ってな感じで、あたしは心地良い風と日光を浴びながら、うとうとと瞼を閉じる。
羊が一匹…
羊が二匹…
羊が三匹…
「瑞希が1人。」
「んにゃっ!!!?」
ガバァッ!
と勢いよく起き上がれば、横にはいつの間に来たのか瑞希がニコニコと立ち、あたしを見下ろしていた。
「なっ何故に瑞希が!?」
「テレパシー♪」
「貴様そっちの輩か!」
「いかにも。」
「…………。」
「…………。」
あたしと瑞希は静かに手を握り合った。
「いや、ここまで話にノってこれる人って居ないっすよ先輩!!(仕様/いい加減ウザイ)」
「おっマジで!?俺ってば最強!?」
「いやサイコー!!」
「言うね!」
「まかせたまえー!」
同じノリである瑞希とコントをかましたのち、あたしは再び寝転がった。
その横に瑞希が腰を下ろす。
「ちーちゃん寝んの?」
「うむ。」
「えー俺ヒマじゃん」
「白根(知らね)。
……ってか瑞希さん!?」