「…………。」
向こうの方で、窓の外を見ているカイト。
オーラが…
オーラが不機嫌だ…。
あたしは引きつり顔で、ゆらゆらとカイトの隣に向かい、
「…おっおはよう…」
小声であいさつ。
が。
「…………。」
カイトさん、あたしに一瞥もくれません。
……何故だ。
何故カイトさんは不機嫌なんだい!!!?
あたしが学校サボろうとしたからかい!!!?
そうなのかい!!!?
1人、悶々と頭を抱える。
あっそれともアレか!!!?
夜中にあたしがカイト寝てるってのに電気は消したままだとしてもネトゲしてて実はウザかったからとかかい!!!?
それか!!!?
もしかしてそれか!!!?
……これからはちょっとネトゲ自重しよう…。
……orz。
ごめんよ、パーティ組んでるみんな…。
あたしは当分、パーティに参加できそうにないよ…。
あ、ちなみにパーティってのは、いろんな人といわゆる一つのチームを作って敵を倒す…ってことね!
たぶん!(お前)
あたしは横目でちらりとカイトを見る。
瞼を伏せた状態のカイトは、
「え、何これ芸術作品?」
って感じで綺麗だ。