学校の廊下を駆けて行くと、前方に真中氏の細いスタイル抜群のシルエットを発見!

あたしはその真横をバビュンッ!


「先生おはようございましたぁ――ッッ!!!!」

「過去形!?ってお前榊か!?セコいぞ!!」

「終わり良ければ全て良し!!!!遅刻しなけりゃ全て良しなのだぁ――ッッ!!!!」

「させんっ!!!!(怒)」


背後から真中氏が追い掛けてくる気配!

千早さん大ピーンチ!!


そして真中氏意外と足が速い!


「先生それマジ勘弁っす!!!!マジ怖ェっす!!!!」

「それはどうもありがとうっ!」

「誉めてないっす!!ってか100メートル何秒っすか!!!?」

「10秒だっ!!!!」

「最強!!!?ちょっ先生ぜひ体育のご指導を!!!!」

「私は体育より英語が好きなんだ!!」

「なんかこの人いろいろとおかしいよ!!!?」


あたしは空回りしそうな足を必死に動かし、




「勝利ぃいッッ!!!!」




ガラッと教室のドアを開けて、真中氏に捕まった首根っこで教室に飛び込んだ。

実質、あたしが先に入ったので、あたしの勝利である!!


クラス中の視線があたしと真中氏に集まり、そしてみんな大爆笑。


「何やってんのよ…先生まで…」


そんな中、花梨だけが呆れ顔。

そして、