…―― 一瞬、雪かと思って、それが桜だと認識したのは、手のひらにそれが降って来たから。
もう、そんな季節なんだね。
「見て!ツンデレ萌えキャラみかりんさん!あたしってば桜をゲットしちまったよ!
うはwwいらねェww第二ボタンくれww」
「貴様この大事な瞬間に空気を壊すんじゃないわよ!!」
「あぶぁッッ!!!?」
ドビシッ!
頭上から降って来た凄まじいチョップに、あたしはクワンクワンと頭を揺らす。
目の前のツインテールが…一瞬…ポニーテールに……(病院へ行きましょう)。
「…いった〜…なんすんすか花梨さんってば〜!」
頭を押さえて嘆くあたしに、腰に手を当てて、ツンデレ花梨は鼻息荒く。
「今日が何の日かわかんねェのか貴様は!」
「…………。
……燃えるゴミの日?」
「コロス。」
【ブラックカリンが現れた! どうする?】
・逃げる
・死ぬ気でホワイトにする。
・逃げる
・っつーか逃げろ。
「ちょっww最後の選択肢ww強制っすかww」
「何を一人で言っているんだーい?…如月千早さーん?」