なんか知んないけど、カイトがウチに“来た”んじゃなくて“住んでる”って…
何故か花梨はお見通しだったわけで。
『なんで!?え、なんでわかったの!?』
『だって、あからさまだものー。仲良過ぎだし?ま、それだけだったら隣の席だからって話で終わりだけど…。
あんたたちはこう…なんか…家族みたいな…そうね、同じ家に住んでる匂いがしたのよね…。
そんで、茉莉とか懐き過ぎだし』
……や…
…やはりお主も探偵であったか…!!
っていうか、“匂い”ってなんすか“匂い”って!?
犬か!!
犬なのか!!
『…なんて。まあ、それもそうだけど。
カマ掛けたらあんたが“信じられない”みたいな顔したから、読みがあたってたんだーって思って』
『…そっそれはなんかズルイ…!!あたしが嘘をつけない体質だとしっててカマ掛けるなんて卑怯だ!!』
『あーらごあいさつねちーちゃん?あたしに散々嫌がらせしておいて、自分はのほほんとしていていいだなんて思っていらして?』
…こっこの人…悪魔だ……!
あたしがムリヤリスプラッシュ乗せたから、倍返ししてきやがったんだぁ!!
…という会話をして帰宅。
部屋に飛び込んでカイトにそれを伝えると、カイトはしらっとした顔で。
「へぇ。ヤルね、美山さん」
とか評してベッドに腰かけた。
うん、確かにヤルね、花梨さん。
……って…ちょっおまっ…
「いいの!?バレてるけどいいの!?」