美夕サイド




「おいっ」


「えっ?」





突然声が掛かって来たので顔をあげてこりゃビックリ。頭が真っ赤っかな不良さんがいらっしゃるじゃありたせんか

えっ…私カツアゲに合うの?こんな泣いてる私を…?



「ヒック……お金」

「はぁ?」

「持って…ません」

「カツアゲなんてしねぇよ。お前泣いてんじゃねぇか…大丈夫か?」




もしかしてこの不良さん泣いてる私を心配してくれてるの…?


「まぁアレだ。誰かに言ったらスッキリするんじゃねぇか?言ってみろよ聞いてやるからよ」



真っ赤な髪でピアスいっぱいついてるてど…めっちゃいい奴じゃないか




「俺の名前は松下かなただ。お前は?」


「相坂…美夕」


私は何で泣いているのかかなたに言った。初めてあったのに初めじゃない気がしてスラスラと自分の気持ちを言えた