(美織side)

「み…り…みお…り…
美織…」

だれ…?

「お母さん?
お母さん!どうしてここに!」

そこにいたのは私の母だった

「美織久しぶりね」
母は笑いながらいった

「それより美織に話さなくてはならないことがあってきたの

今さっきのことは本当よ

煇くんが裏をまわしていたの」

「そんな…
でもなんで?
どうしてお母さんとお父さんを…」

「それはね…

あなたに好意を寄せていたのよ」

え?
うそ…煇が?

「でもだからといってなんで私じゃないの!」

「好きな人を殺せるわけないでしょ?
私たちを殺したらあなたにもっと近づけると考えたのよ」

「じゃあ私はまた大切な人を失うの?

動きだしたということは…」

「美織…あなたはなにをこわがっているの
翼くんや千尋ちゃんを信じなさい

あなたは幸せになりなさい

私たちのかわりに…

あなたの好きな人は誰?」

私の好きな人?

ふと翼が浮かんだ

「そう…その浮かんだ人があなたの好きな人よ

あらもう時間だわ

美織じゃあね

幸せになってね」

母はすっときえた

「お母さん…

ありがとう…」

私は歩きはじめた



光に向かって