結局、学校は遅刻だった。 先生も大目に見てくれてもいいのに新学期早々だからという理由で原稿用紙5枚の反省文を書かされている。 「バカだねぇ、緋色」 「うるさいなぁ、一華」 朝から全力疾走して辿り着いた教室のドアを開け放つとまず、一華が目に入った。 一華はあたしをみると自前の真っ赤な唇を優雅に開け 「御愁傷様」 と、口パクで言ってきた。 瞬間分かった (あぁ… しくじったな。)