儀式の日、朝六刻久々の早起きは何か胸騒ぎを予感させた。

儀式が始まる少し前、それは突然の出来事となった。飛行の異種生物がどこからともなく飛来した。噂に立つ大陸の浮上と重なるその事件により、直後派遣隊を送られたのは言うまでもないないことであるだろう。



直ぐに軍隊は民を襲うその群れに走り、避難させるとともにその群集を退け、重隊が混乱に陥っているその民達の指揮をとる。

城へと誘導し、重隊は軍隊と共に異種たる存在の撃退に当たる。この大陸に生息する異種より強く、その能力に個人で走るものは圧倒されるはずだ。








とりあえずは負傷者は多々出たものの、死人は出なかったこの戦いに、民は王を慕い支持を仰いだ。




「リオン様、一体あの異種はなんだったのでしょうか?」

「直ぐに将が集められるはずだ。そこで意見が飛び交う。推測にだが、答えは見つかるだろう」



リオンの予想通り、直ぐに軍隊の長と重隊の将が軍議室に集合をかけられた。導き出す答えと次なる命が、今後の生存を左右させるはず…。民に慕われし国王グランツの決断。それは予想してない方向へとリオンを導いた。