やべぇ、普段使わない頭で考えてるからか? 頭が痛いと思い出すと本当に痛くなってきて、しまいには目の前の光景がぐるぐる回り始めた。 あー、これはやばい。 本格的にやばい。 ボーっとする頭でそんなことを考えながら、俺は意識を手放した。 ・・・・・ちゃん、けんちゃん。 遠くから、夕美の声が聞こえる。 声のほうを見ると、そこには夕美ともう一人立っている。 「ごめんね、健ちゃん。私彼氏できちゃった」