「なぁ、目覚ませよ・・・・・治して退院するって言ったじゃねぇかよ・・・・・なぁ、夕美」 ギュッと握り締めても、握り返してこない夕美の手。 病室に鳴り響く、一定の機械音。 医師が夕美の目にライトを当てたりする。 そして。 「1月12日、10時33分―————— ご臨終です」 「うあぁぁ・・・・・夕美ぃ・・・・・っ」 夕美の母親が、その場に泣き崩れた。