。☆*・゚・ いつものように目撃情報をもらって、わたしは彼のもとに駆けつける。 「うじ君!」 「ああ、岩本さん」 数学準備室の前で待ち伏せていたわたしに、結城君はさらりと言葉を返す。 もう以前みたいに「うわぁ」と驚くこともなくなった。 どこにでも現れるわたしに耐性がついたらしい。 「あのね、マフィンを作ったんだけど、昼食の足しにしてはどうかと思って」 差し出したマフィンの袋を見て、うじ君は動きを止めた。 「……今度は何入れたの」 「納豆」 「……」