何かが私の中で切れた

雪「何?今の音」

『ふざけんな……』

雪「えっ?ど、どうした?姫」

『ふざけんな、いつまでノロケ話するんだよ
こっちは聞き飽きてるんだよ
てか、聞きたくないんだよ!』

雪「ひ、姫?」

『何が彼氏位つくれよだぁ?
 こっちはな、お前の事が好きなのに
 ノロケ話につき合わされて……
 ずっと!どんな気持ちで聞いてると
 思ってんだよ!

 辛いんだよ………
 好きなのに伝えられない
 伝えたらこの関係が壊れてしまう
 そう、思っちゃうんだよ……』

雪「………………」


勢いにまかせて好きって言っちゃったよ!
雪斗黙ってるし


『ゴメン……頭冷やしてくる』


駆け出そうと思った時


       ガシッ


『えっ?』

え、何で雪斗が私の腕掴んでるの?


雪「待てよ、何言い逃げしようとしてんだよ…」

『雪斗…?』