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いつも通り、団地で僕たちは話をした。茂は塾が遅くなるので、二人で話をした。
「晶太。お前何か隠してないか?」
仁士はコーラをくいと飲み、いった。

「分かるか?」
「分かるさ、何年一緒にいると思ってるんだ。おれはお前が今田(イマダ)にぶん殴られて泣きべそかいてるのも見たし、読書感想文を必死に書いて賞をとったのも見た。下手な彼女より、お前を知ってるかもな」

晶太は昨日の夜の小さいが、無視はできない出来事を話した。
「心にひっかかるんだ。それにちくちく痛い。彼女が気になるんだよ」

「ふうん。これはあなた重症ですな。正確にいえば重病の兆候だ」
「つまり?」
「つまりあれだ」
「あれ?」
「恋だ」
「おれはどうしたらいい?」

仁士は、そうだなといってしばらく黙った。
「分からないな。だっておれはそんな経験がないんだから」
「頼りにならないやつ」
「それをいうな。2分30杪頭をフル回転させたんだ」