ー優雨奈sideー
「桃!水やりに行こう!」
「いいよ!」
「・・・彼氏と仲直りした?」
「昨日はメールも電話もしてない」
「そう・・・」
「もう終わりかな?」
「そっか」

「優雨!咲いてるよ!」
「ほんとだ!」
「優雨の言ったとおりだね♪」
「うん」

「それ、なんていう花?」

そんな声が聞こえて後ろを見ると、七瀬君と弘瀬君がいた。

七瀬 凱里君。弘瀬君の友達。

「これは*百合*だよ。咲いたの」
「へぇ~!じゃあこれは?」
「これは*オジギソウ*。オジギソウの葉っぱを触ると閉じて垂れるんだよ」
「うわ!マジだ!ヒロも触ってみろよ」
「すげー!おもしれー(笑)ってか石橋さんなんでそんなに詳しいの?」
「お母さんが花好きだから」
「そうなんだ」