アンチはどこかしら。

こんな知らない場所で

アンチを見つけることができるのかしら。



そういえば

あたしは今どこへ向かっているのかしら。

赤い靴が勝手に動いているのだけれど…



その時

あたしは気づいた。

この赤い靴に聞けば

アンチのところへ

連れていってくれるじゃないかって。



だってそうじゃない?

赤い靴があたしをこの場所に連れてきたんだもの。

きっと知っているはず。



「ねぇ、赤い靴さん。

あたし、実は友達のアンチをさがしているの。

少し変な顔をしたアヒルの人形なのだけれど

あたしの大切な友達なの。

どこにいるか知らないかしら。」



すると

赤い靴はピタッと止まってしまった。

やっぱり知らないんだ。

そう思った瞬間

赤い靴は急に走り出した。

きっとアンチがいる場所に

連れていってくれるんだわ!