千堂先生は一体何を言っているんだろう?

「お願いだ安藤!これは安藤にしか頼む奴がいないんだょ!!!」

千堂先生は必死に言ってくるが
私にはいきなりすぎてよくわからない

『いや…あの何で私が…』

私は囁くように言った

「安藤!お前は気づいてないようだから言うが、お前にはサッカー部の生意気なクソガキ共をまとめれる力があるんだょ!」

千堂先生は目を輝かせ私の手をぎゅっとつかんだ

『私が!?そんなの無理です!!』

「いや!無理なんかじゃない!!できるんだょ!!お願いだ!引き受けてくれ!


いきなりサッカー部のマネージャーに
なれと言われあの人たちをまとめる力があるといわれるなんて理解不能だ

しかもサッカー部のマネージャーなんて
絶対無理!
第一男の子が苦手なのに、あんな大勢の男の子をどう相手しろというのだろうか

『あのっそんなの困ります!』

「お願いだ!安藤!」

『他の人に頼んでください!』

「他の奴!?あんなクソガキ共をまとめられる奴なんているわけないだろ!」

千堂先生もなんでこんなに必死なのだろうか…
ずっとマネージャーをつけなかったのに
今頃だなんて…

「おーねーがいーだぁぁ!!!」

千堂先生は半ば半泣きになっていた

(えぇ…っ千堂先生泣きそうになってる…でもマネージャー嫌だしなぁ…)

『けっ、けど私…男の子苦手なので…』

「大丈夫!先生もいるからよ!」

そーじゃなくて…


「お願いだぁぁぁ!もう先生だけじゃダメなんだょォォォ!」

ついに千堂先生は目から大粒の涙をこぼし始めた

(嘘でしょ…)

私は千堂先生が涙を流したことに驚いてしまい
そんなに大切な頼み事なのだと感じた

『せ、千堂先生泣かないで下さいっ』

私は慌てて千堂先生の背中を撫でた

「うぅ…お願いだぁ安藤…お前しかいないんだょぉ…」

『…っ』

ここまで言われるとすごく断りづらい…
もうこれは…

『千堂先生が…そこまでおっしゃるなら…あの…っ』

「おぉ!やってくれるのか!」

こくん…と私はうなずいた

「おーーーー!!!よかったぁ!そーかそーか!」

千堂先生の涙はいつの間にかかれていた

「まぁ!マネージャーといっても一定期間だけだから大丈夫だぞ!」

『は、はぁ…』

サッカー部の3年生は夏に引退してるか
ら、2年生と1年生をまとめる感じなのかな…

「とりあえず今日の放課後からよろしくな!」

『は、はい…』

半ば強引に?私はマネージャーになることになった