「ねぇねぇっ!なんでサッカー部ってマネージャーいないの?」

「そりゃあ、あの生意気な奴らをまとめれる奴なんていないからでしょ」

「あー、そーゆーねwでもサッカー部のマネージャー…やってみたいなぁ♡」

「むりむり!あいつら生意気だから、すぐ蹴落とされるよ!」

すれ違う女の子の会話が耳に入った

(サッカー部か…昨日のシュートはすごかったなぁ…)

私は放課後の練習ですごいシュートを見せてくれた男の子を思い出した

(そーいえばっ、目が合っちゃたんだ//)

私は無意識に頬を手で押さえた

「あ!安藤!」

職員室の扉からひょっこりと顔を出し
私を手招きするサッカー部の顧問、千堂先生が見えた

『え…?』

私はなんだろう…と扉に向かって歩いた

「ちょちょ!ほらほらっ入れ!」

先生は私を職員室に入れた

『あ、あの…』

「安藤!たのみがある!!」

千堂先生は両手を合わせ困り顔で私を見ていた

『え…?』

千堂先生とは保健委員会で一緒に仕事をしたことはあるがあまり関わらない先生…私に何の頼み事なのだろうか

『あの…一体…』

「サッカー部のマネージャーになってくれないか!?」

千堂先生はそう言った







『はぃ…???』
何秒か経ってわたしは気の抜けた声を出した