「んじゃぁ、さっき言ったAチームとBチームに分かれろー!」

一ノ宮くんはみんなに呼びかけると
私のところに走ってきた

「マネージャーは、一人一人の長所と短所見てメモっといて!」

一ノ宮くんは私に
一人一人の名前が書いてあるプリントをはさんでいるバインダーを渡した

『はい!』

私はバインダーを受け取り
ジャージのポケットからシャーペンを取り出した

「んじゃ、頼むな!」

一ノ宮くんはそう言うとみんなのところに戻って行った


(えっと、赤のゼッケン着ている方がAチームで青のゼッケン着ている方がBチームか…)

私は一人一人を確認した


すると
一ノ宮くんの掛け声で試合が始まった