「今日の練習はAチームとBチームに分かれて試合みたいな感じにしないか?」

一ノ宮くんはそう言った

『も、もう少しで練習試合もあるので…お互いの長所なども見つけられていいと思います…っ』

私はメガネをくいっと上げた

「やっぱそう思うよな!じゃぁ今日の練習は2つのチームに分かれて試合形式っていう感じで!マネージャーはオレらの長所と短所メモっといてな!」

一ノ宮くんはそう言った

『はっはい!わかりましたっ』

「あと、早く慣れるといいなオレらに」

くしゃっ

一ノ宮くんは優しく微笑み私の頭を撫でた

『っが、がんばりますっ』

「ははっ、無理すんなょ?」

どきんっ…

(どきん…?何のどきんだろ…)

胸の高鳴りに私は首を傾げた

「じゃぁ、放課後!部活でなっ」

一ノ宮くんは私に手を振ると走って行ってしまった


『…なんだろ』

この気持ち…