「よっしゃー!次行くぞォ!」
グラウンドにはさっきの男の子が
ボールの目の前で構えていた
またさっきみたいなシュートをするのだろうか…
(チラッ…)
するとその男の子が私の方を見た
私も男の子の方を見ていたため
目が合ってしまった
(びくっっ!)
『あ、杏菜ちゃん帰ろ!』
私は慌てて目を逸らし、杏菜ちゃんの手を引っ張り歩き出した
「ん?どした?」
杏菜ちゃんはいきなり引っ張られたのに
びっくりしていた
『あ、ごめっ』
「ま、いいけど…」
杏菜ちゃんは首を傾げた
(なんで目が合っちゃったんだろ…っ
なんか怖いーっ…)
私は目をギュっと閉じた
「…?」
「おーい!龍ー!早く蹴ろー!!」
「あ、おぅ!」