2つの思いが交差する

夏子

どちらの道を選んでも

夏子なら上手くやっていけ
ると私は思う

その1週間後

「彩ちゃん、ちょっといい
かな…?」

今日は競技ダンスの大会

もし、海外に行くとしたら
日本での最後の大会になる
私、彩はマネージャーとし

スクールの人の手伝いとし
て一緒に来ていた

「あたしね…やっぱり啓介
君と一緒に海外へ行くこと
にしたの

こんな機会なかなか無いし
それに…啓介君と私でこそ
だと思うの」

「うんうん!私はそれでい
いと思うよ」

「さぁ、楽しんできて!」
来年は夏子とはしばらく

お別れになる

少し寂しいけど

私は私で頑張んなきゃ

大会終了後…

私は夏子の元へ

行こうとしていた

夏子どこへいっただろう?
とりあえず、うちのダンス
スクールのワゴン前の座席
に乗り乗り込ん

おもわず私は後ろを見ると
夏子がいた

「夏子!?」

車の近くで

ジャージ姿で泣いていた

「あたし…どうしよ…啓介
君の彼女になっちゃた…」

えーーー!?



夏子の話によると

大会終了後

啓介君は何にも言わず

帰ろうとしてたらしい

その時、夏子は…