オレの問いかけにコクンと頷く。


ゲイの次はニューハーフ……今日はいったいどうなってんだ。

セクシャルマイノリティのオンパレードか?


「あのさ……ニューハーフってことは……つまり……そうなの?」


なんとなく濁してしまった。

はっきり言葉にすると、彼女を傷つけてしまうような気がしたから。


「うん。まぁ……」


「うそだろ……。だって、どっからどう見ても女じゃん。めちゃくちゃ可愛いし」


彼女の顔や体をマジマジと見つめる。

思わず本音がポロリと出ていたことにはまだ自覚していなかったけど。

そんなオレの様子にリアナはクスクス笑ってる。


「だからマヒロ君て好き。あの夜も普通に女の子扱いしてくれたし」


「普通って……やっぱり? オレ……キミに何かしちゃった?」


思わず間抜けな声を出してしまった。

そんなオレにリアナはため息をこぼす。


「ホントに覚えてへんの?」


「うん……まぁ」


そしてリアナはあの夜のことをゆっくりと説明してくれた。