すぐに立ち去ることもできたはずなのに、私は敢えてその選択をしなかった。


あの子にとって私の存在が大したことでないのなら別に私がどうしようが関係ないと思ったから。

何故か事実に少しの抵抗。
虚しさを奥にかんじた。


空を見つめる彼をみつめて
2、3分経過した頃、
空にあった視線が正面にかわり。



今度は私は驚かなかった。

....漆黒の彼は
必然であるかのようにこちらへ歩を進めて、私の前で止まった。