その日どうやって帰ったか、
私は思い出せないけど、
頭はもう空っぽではなかった。



次の日から通勤の道を変えて、
毎日公園の前を通る。


もちろん、あの子がみたいからだ。



何か約束したはずもなく、
もう一度そこに現れる保証なんて何処にもないのに不思議ともう一度必ずそこに来るって信じていた。


来てほしかった。
直接かかわることがなくても、
ただもう一度見てみたかった。

あの子はまたあそこにきてあの綺麗な瞳で空を見つめるのだろうか。

いつくるかも分からない「次」に、私は待ちこがれた。



通り道を変えて、一週間と二日。









黒が、いた。