雑ですいませんが、修学旅行の内容は今回は省略させていただきます。
番外編で書く予定なので、しばらくおまちください。
修学旅行から帰ってきて一週間。
あと2週間で夏休みがこようとしていた。
あの修学旅行で、なぜか知らないけど綺羅との距離が一気に縮まった。
それほど、なつかれてるって思っていいのかね。
(それでいいの。)
今は、もちろん屋上でサボり中。
1人じゃなくて、綺羅と、2人で。
なぜかっていうと、10分前にさかのぼる
〜10分前〜
綺「陸。ちょっと話したいことがあるんだ。屋上いかない?」
「おぅ。」
圭「おー、俺も屋上いく‼」
綺「だめー。今は、僕と陸だけー」
そして、綺羅に連れて来られて、今に至るというわけ。
僕は、修学旅行で陸と今まで以上に仲良くなれた。
そのとき、思ったんだ。
陸になら、僕の過去を話していいと思って。
なんで、僕がこうなったのか、陸に知ってもらいたかった。
もう、"仲間"だから。
「陸。」
陸「ん?」
「これから話すのはね、僕の過去。陸には、知ってて欲しいんだ」
陸は僕を見つめた。
陸「綺羅の意思で話してくれるんだよな?」
「もちろん。陸なら、信用できるから」
陸「わかった」
あのね…
僕は、小さいときから、父親に育てられたんだ。
母親は、僕とお父さんを捨てて、ほかの男のところにいったらしい。
それでもお父さんは、僕の世話を一生懸命してくれたんだ。
そんなお父さんが僕は大好きだったんだ。
だけど、僕が小学2年生になった頃。
急にお父さんの態度が変わったんだ。
「なんで、お前はこんなに出来が悪いんだ」
「隣の一樹(かずき)くんはもっとできてたぞ?」
今までは、ずっと、
「お父さんは、綺羅の味方だから」
そういってくれてたのに。
急に、周りの子と比べはじめるようになったんだ。
最初の頃は、泣いて泣いて、泣きまくった。
それで、僕は決めたんだ。
周りの子に負けないように、頑張るんだって。
勉強はできても、どうしても、運動はできなかった。
運動会のリレーは、いつもビリだった。
それでも、勉強ができれば、お父さんは前みたいに褒めてくれるって、僕の味方でいてくれるって、そう思ってたんだ。
小さい頃は、それで褒めてもらった。
だけど、小学校の高学年になるにつれて、お父さんは、僕に暴力を振るうようになった。
そして、ある日。
お父さんが会社からいつもよりはやく帰ってきた。
そして、なにも言わずに、俺を殴ったんだ。
なんで、こんなことしてるのか聞いても、答えてくれない。
ただ、ずっと、
「母さんがいなくなったのは、綺羅のせいだ」
って、いってたんだ。