転校先は、男子校⁉〈上巻〉【完】




圭「…え?」



圭吾が驚いた顔でこっちをみる。



「だって、叱って欲しいんだろ?だから、俺が叱ってんの。まぁ、これは、叱ってるっていわないか」


俺は、苦笑いをした。



圭「いや…やっぱ、陸に言って正解だったな。陸が言ったとおり、出来るだけ、今まで関わった子たちにあやまってくるよ。そんで、もう、こんなことはしないって誓う」



圭吾がすっきりした顔でいった。








役に立ててよかった。

「おぅ!」

俺はニコッと微笑んだ。


その途端、圭吾の顔が真っ赤になった。


ん?


どうしたんだ?



「圭吾?どーした?顔赤いぞ?」






圭「いや、なんでもない…」


「そぉか?ならいいんだけど…」

なんでもないわけねーよな?

だって、まだ顔赤いもん。




ま、ほっとけばなおるか。







この日は、圭吾とも距離が近づいた気がした。



夏休みが終わるまであと少し。


今日は、爽也と綺羅の部屋にみんなで集まっている。



綺「ねーねー‼僕海行きたーい‼」

爽「海ですか…いいですね」


圭「海かぁー。俺も行きたい‼」

大「海…」





海かぁー。


俺も行きてぇーなぁー

…って‼

だめやん‼

まだ、爽也と大地は俺が女だって知らないんだし。



てか、大地は行きたくなさそうだし。



これはもしや…

行かなくていいパターン⁉

蓮「じゃー行くか、海」









えぇぇぇぇぇぇぇぇええっ‼‼⁉





おい、まてよ…?


蓮も、俺が女だってこと知ってるはず…


俺は、蓮の顔を見た。





すると…






蓮は、俺の方を見てニヤッと笑った。



ゾクゥゥゥゥゥゥ‼



ま、まさか…



爽也たちに言えと?









俺、大地には言いたくないんだけどなぁ…




爽「陸さんは、海に行きますよね?」

「え、俺パス」

爽「行きますよね?(黒笑」




ビクゥゥゥゥゥゥ‼





「はい‼いきます‼」




あ、言っちゃったよ…