自分を守るためだよ。
乃愛のときみたいに、傷つきたくないんだ。
まぁ、こーなった俺は、こうよばれるようになった。
”女を生きがいにする男”
そんなの、だれだって同じだろ。
女が欲しいのはだれだって思う。
このあだ名つけたのだれだよ。
それでも女はよってくるし、男からは避けられるし。
まじばかみたい。
でも、こんなあだ名がついても、蓮たちは俺のそばにいてくれた。
そんな仲間がいるから、今俺はここにいるんだ。
「そっか…つらかったな」
俺がそういうと、圭吾は顔をしかめた。
「なんて、いわねぇよ」
そうすると、驚いた顔をした。
こいつ、いそがしいやつだな←
「だって、同情してほしいから、俺に話したんじゃねーだろ。その幼なじみと別れたあとのお前の行動を叱ってほしかったんじゃねーの?」
圭「そーだよ。別に、同情して、なぐさめて欲しいわけじゃない。俺の行動を叱ってほしかった。こんなのが、いずれ自分も傷つくことくらいわかってる。だけど、とめられないから、それを叱ってほしかったんだ…」
そこまで、圭吾は自分を追い詰めてたなんて…
「なら、今まで関わってきた奴らに謝ってこい。そんで、これから誘ってくるやつは冷たく突き放せ」
圭「…え?」
圭吾が驚いた顔でこっちをみる。
「だって、叱って欲しいんだろ?だから、俺が叱ってんの。まぁ、これは、叱ってるっていわないか」
俺は、苦笑いをした。
圭「いや…やっぱ、陸に言って正解だったな。陸が言ったとおり、出来るだけ、今まで関わった子たちにあやまってくるよ。そんで、もう、こんなことはしないって誓う」
圭吾がすっきりした顔でいった。
役に立ててよかった。
「おぅ!」
俺はニコッと微笑んだ。
その途端、圭吾の顔が真っ赤になった。
ん?
どうしたんだ?
「圭吾?どーした?顔赤いぞ?」
圭「いや、なんでもない…」
「そぉか?ならいいんだけど…」
なんでもないわけねーよな?
だって、まだ顔赤いもん。
ま、ほっとけばなおるか。
この日は、圭吾とも距離が近づいた気がした。
夏休みが終わるまであと少し。
今日は、爽也と綺羅の部屋にみんなで集まっている。
綺「ねーねー‼僕海行きたーい‼」
爽「海ですか…いいですね」
圭「海かぁー。俺も行きたい‼」
大「海…」
海かぁー。
俺も行きてぇーなぁー
…って‼
だめやん‼
まだ、爽也と大地は俺が女だって知らないんだし。
てか、大地は行きたくなさそうだし。