暫くすると、聞きなれた着信音


知らない番号が表示されている


雅也だっ!ドキドキしながら少し時間をあけた。すぐ出たら待ってました!とか思われる…。暫くしたら出よう…なぜか携帯の前に正座した私は手に変な汗をかいていることに気づいて。

ジーパンで拭いた

通話ボタンに指を合わせて…

耳に携帯を充てた

「もしもし?彩花?
雅也です」

思った以上に渋いいい声が響いた


「あ、彩子です…あ。彩花です。
すいません…名前間違えました」

上ずって出された声はまんまと本名を名乗っている始末


「彩花、始めまして。
ずっと声を聞いてみたいと思っていたんだ。彩花はどんな声なんだろう?って。かわいい声だね」



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