涙が止まらない・・・
アタシ、夢を見てたんだよね?
竜宮はあんなことしないよね
竜宮にされたことを、現実を受け入れられなかった
いや、受け入れたくなかったんだ
「明日には・・・笑顔で話せるよね」
その日アタシは寝ることができなかった
竜宮のことが頭から離れなくて
俺は何をしてるんだ
雨宮が出ていった後、われにかえった
俺はなんてことを
雨宮を傷つけてしまった
気付くと雨宮を押し倒していた
嫌がって泣きじゃくっていり雨宮の顔が見えていたはずなのに…
俺はその場に崩れ落ちた
「笑顔がみたいとか言ってる俺が泣かしてどうすんだ」
一筋の涙がこぼれ落ちた
夜が明けた
一睡もできなかった
頭から竜宮の事が離れず眠らなかった
いや、眠れなかったんだ
シャワー、浴びにいこ
お風呂はいってなかったし
着替えを持ってお風呂場に向かった
ーシャー
いつもは気持ちいいと思うシャワーも気持ちいいと思えない
暗い気分が洗い流されない
竜宮はなにを抱え込んでいるんだろう
今日学校来ないよね…
どうしよう
アタシもいきたくないな
でも、休めないし
行くしかないよね
お風呂場からでて、髪の毛をさっと乾かして、着替えてから学校に向かった
いつもより早い登校
爽やかな朝が鬱陶しい
普段なら清々しく感じるのに、今日は見ているだけで気分が重くなる
アタシの心と正反対の真っ青な空
アタシの心も真っ青にしてくれたらいいのにな
アタシはおぼつかない足取りで学校に向かった
教室は空いてないから職員室に鍵を取りに行かなくちゃ
あ、でも、たかちゃんいるよね
昨日のことを聞かれても答えられない
行かないでおこう…
開いてなくても誰か持って来てくれるよね?
教室の前に座り込む
「…竜宮」
いつになったらいつもの竜宮に戻ってくれるかな?
アタシはいつまで待ったらいいかな?
アタシは待ち続けるよ
普段どうりの竜宮が帰ってくるまで
アタシはそのまま、深い眠りに落ちた