「あ。奈留!あんたの隣イケメンだったね。」

「え?」

正直翔の前では言ってほしくなかった。 
私はまだ愛ちゃんに翔のことが好きなことを明かしていない。

「なんだっけ。片瀬だっけ?」

「あ。うん。そうだけど。」

翔の顔をみてみると、なにも変わった感じじゃなかった。
こう言うのを見てしまうとやっぱり片思いなんだ。と実感してしまう。

「片瀬って…片瀬卓也!?」
隆ちゃんが驚いた声でいった。

「そうだけど…知り合い?」

「あいつ、県選抜でも選ばれたくらいサッカー上手いんだよ。」
隆ちゃんは翔とサッカーしている。
隆ちゃんは本気で選手を目指している。
翔は部活としてやっている。

「そうなの!?翔知ってた?」

「あ?名前を聞いたことはあるぐらいだ。」

「あのイケメンくんすごいのねー。てか翔さんと隆二はサッカー高校でもするの?」
愛ちゃんが言った。 

「もちろん!」
「隆二がするなら俺もする。」

そっか。高校生になってもするのか。
またファンが増えちゃうじゃん。

私の恋は幼稚園から長い間続いている。

隆二と翔はサッカーとかしてて運動神経いいからファンが出来ちゃうのだ。

「そっか。頑張ってね!」
私はサッカーしている翔も好き。
だから応援している。
ファンが出来るのは嫌だけど……