「…………!」

『ちょっと失礼しますっと…朔どうし…た…』

「か、佳織?!佳織じゃねぇーか!」
『佳織がどうして?!』

「救急車を呼ぶわ!!」

朔と陽翔は、頭の中が真っ白になった。

響いてくるのは、救急車のサイレンだけだった。

ピーポーピーポーピーポー…。