そんなことを考えている間に、横にいたはずの愛梨がいなくなっていた。


周りを見渡してみると、クラス表の側にいる愛梨を見つけた。

ーーほら、また男が近寄ってる。


男は、愛梨の手首に触れている。

が、すぐに人混みに紛れていってしまった。



俺は、すぐに愛梨のもとへ走り出していた。