友達とお昼を食べているとメールの着信音が鳴った。
画面に表示される名は駿也。
またもや、呼び出し?
今度は何?
【今すぐ教室に来い!】
たった一文、それだけ書いてあった。
なんて唐突なっ!
仲良しグループから抜け出し、内心面倒くさいと思いながら、仕方なしに向かう。
目的地に着くと、開きっぱなしの教室の扉から、駿也を探す。
駿也は、窓際周辺の机を領土って男子たちと戯れていた。
ふいに目が会い、手招きされる。
ドカッと椅子に座っている彼の傍まで行くと、腰を引き寄せ、膝上に座らせられた。
後ろから腕が巻き付き、抱きしめられる。