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ピン―ポーン――
朝っぱらからなんだよって思いながら起床。
スウェットのまんまで、玄関のドアを開ける。
「……はい……っお袋!」
「康太、いる?」
「あ~俺の部屋で寝てる」
お袋が上がって俺の部屋に……って
「ちょっと、待ったっ!!」
「なによ」
外にお袋を残して、急いで自分の部屋に入る。
「あっ駿也、おはよ……」
目をこすってまだ眠そうなゆりな。
俺はゆりな腕をつかむと同時に弟を足で蹴飛ばした。
「ゆりな、どっか隠れろっ!おい、康太いつまで寝てんだボケ!」
「駿也、今、女の子の声が……」
勝手にドアが開かれる。
バレた……。