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まだ、アルコールが抜けてないようなので、またゆりなを寝かしつける。



「ほら、お前もう寝ろ」


「いやだぁ~」


「いい子だから。な?」



ベットにゆりなを下ろすも俺の腕を離そうとしない。



「駿兄~。あのさ、……あっ!お取り込み中だった?」


「バっ…違げぇ~」



するとゆりなの声が聞こえた。



「駿也なんて嫌い!」



ゆりなは俺をすり抜けてドアの方ヘ。



傍にいた俺の弟と肩がぶつかる。



よろよろと転びそうなところを、弟が表脇を掴んで助けた。



するとゆりなは相当怖かったのかそのまま弟の胸で泣き出した。



「兄貴。コレ、どうすればいい?」


「まじ、ごめん……」