「胸触ってぇ~」 「ちゅう、ちゅう」 そう言って口突き出し、俺に求める。 「お前、どうし……」 目に入ったのは、チューハイ。 しかも、ゆりなが好きないちご味…… それを手に取ると軽くて、中身はほぼからだった。 まじかよ…… この前、兄貴が来てたからきっとそん時だ。 俺の兄貴は稀に俺のアパートに来ては愚痴やらなんやら永遠と聞かされ、食い散らかしては勝手に帰っていく。 必然とため息がでた。