放課後の帰り道___。



「…………気分屋なところ?」



彼は私のセリフをマネする。



「あ~。もう、止めて。思い出したくない」


「まじウケたわ。もう俺、笑い堪えるの必死だったんだけどっ!」


「……」


「もっとなんかマシなのあったろ?かっこいいとか優しいとか……」


「う~ん。まぁ、そうなんだけどねぇ~」


「気分屋かぁ~」



彼は腕組みをし、空想にふけるように呟いた。



「でも、好きだよ。そういうとこ。のびのびしてるって言うか、自分の気持ちにまっすぐって言うか……」